【北京=多部田俊輔】24日投票のモンゴルの国家にあたる国民大会議(定数76)総選挙で、選挙管理委員会は25日、暫定結果を発表した。与党の人民党が勝利し、政権を維持することになった。早期の国境封鎖などで新型コロナウイルスの感染拡大を抑え込んだことが有権者から評価を得たとみられる。
暫定結果によると、人民党は62議席で改選前の議席数を維持した。モンゴルでは総選挙で政権交代が続いてきたが、新型コロナの押さえ込みや観光業や資源輸出などの落ち込みへの対策が奏功したとみられる。民主党は11議席で改選前の9議席から伸ばした。
投開票は新型コロナの感染拡大を警戒する中で実施され、投票の際には体温測定や手の消毒を行った。投票率は約73.6%だった。総選挙は前回の小選挙区制から、今回は各選挙区で複数候補を選ぶ中選挙区制に変更し、600人以上が立候補した。