
柔道のグランドスラム(GS)タシケント大会は5日、ウズベキスタンのタシケントで開幕して男女計5階級が行われ、女子52キロ級で東京五輪代表の阿部詩(日体大)は決勝に進出した。初戦の2回戦から3試合を全て一本勝ち。決勝はモンゴル選手と対戦する。実戦は昨年2月以来。
他の日本勢3人も決勝に進んだ。女子48キロ級の角田夏実(了徳寺大職)は1回戦からの4試合を全て一本勝ち。男子60キロ級の永山竜樹(了徳寺大職)と女子57キロ級の玉置桃(三井住友海上)もそれぞれ4試合を制した。
女子48キロ級の角田は得意のともえ投げや関節技を駆使して一本勝ちを重ね、相手を寄せつけずに決勝に進んだ。28歳とベテランの域に入りながら「できるところまでやってみたい」と2024年パリ五輪を視野に入れ、技巧派が健在ぶりを示している。
17年世界選手権は52キロ級で2位に入るも、阿部らとの国内の激しい競争を避けて一昨年に階級変更。東京五輪代表は逃したものの、意欲は衰えていない。(共同)