
■3月25日/親善試合 日本―韓国(日産)
■3月30日/W杯アジア2次予選 日本―モンゴル(フクアリ) ■【動画】山根の「ペナルティエリア内でのオシャレヒールパス」で華麗すぎるアシスト■ 韓国戦とモンゴル戦に挑む日本代表メンバー23人。14人もの国内組が選ばれたが、王者・川崎フロンターレからは1人しか選出されなかった。それが、DF山根視来だ。 山根が右サイドを崩すに当たって、最も多く絡むのが右ウイングの家長昭博だ。家長は、前線でタメを作って、アイデアあふれるパスを繰り出して、右サイドからチームを活性化する。その家長の外側や内側を、その時々に合わせて山根は駆け上がる。 外を駆け上がればクロスやさらなる崩しを狙い、内を駆け上がればペナルティエリアに侵入してチャンスや得点をうかがう。相手複数選手に囲まれながらもボールを保持する家長を横目にペナルティエリア目掛けてスプリントし、そこに家長からループパスが届けられるやそのまま得点を決めたこともあった。
■開幕戦での衝撃的な華麗すぎるアシスト 今季開幕ゲームの横浜Fマリノス戦でも、その攻撃センスを見せた。川崎の選手が右サイドでボールを回すと、山根はペナルティエリア深くに走る。ゴールキーパーと並ぶほどの位置で浮き球が届けられると、スピードを殺さずにそのボールをヒールで後ろに戻す。そのボールを、家長がダイレクトでゴールネットに突き刺した。これを、2019年王者・横浜Fマリノス相手にやってのけたことも、改めて驚かされる。 華麗なパスサッカーに完全に適応している山根だが、先述したようにこのチームでのプレーは今年で2年目。2018年までは湘南でプレーしていた。桐蔭横浜大学から2016年に湘南に入団すると、1年目こそ出場機会を掴めなかったものの、2017年はJ2で37試合に出場。以後、2018年は32試合、2019年は31試合に出ている。 しかも、湘南では3バックの右センターバックを務めていた。もともとアタッカー向きのプレイヤーだったが、湘南ではこのポジションで起用された。今につながる守備力は、この時にみがかれた。攻撃センスについては、山根が東京ヴェルディの下部組織出身だといえば納得してもらえるだろう。