【サッカー日本代表 結果】森保一監督率いる日本代表(SAMURAI BLUE)は3月30日、カタール・ワールドカップ(W杯)アジア2次予選でモンゴル代表と対戦した。
日本代表は30日、カタール・ワールドカップ(W杯)アジア2次予選でモンゴル代表と対戦した。
25日に日産スタジアム(神奈川)行われた国際親善試合で、韓国代表に3-0で快勝した森保一監督率いる日本。30日には、フクダ電子アリーナ(千葉)でモンゴルとの重要なW杯予選を戦っている。
2019年10月に埼玉スタジアム2002で行われたモンゴルとのファーストマッチでは6-0で大勝。今回は本来モンゴルのホームゲームだが、コロナ禍の影響で日本での開催となった。スタメンには韓国戦から引き続き主将の吉田麻也や南野拓実らを起用。変更は2名で、山根視来、佐々木翔がベンチスタートとなり、松原健、小川諒也が新たに先発に名を連ねた。
アジア2次予選グループFの順位は、首位・日本(勝ち点12/残4試合)、2位・タジキスタン(勝ち点10/残2試合)、3位・キルギス(勝ち点7/残3試合)、4位・ミャンマー(勝ち点6/残3試合)、5位・モンゴル(勝ち点3/残2試合)の並び。モンゴルはすでに敗退が決まり、無失点で4連勝している日本は勝てば首位通過にリーチがかけられる状況でこの一戦を迎えている。
この試合でもボランチに遠藤航と守田英正、二列目に左から南野、鎌田大地、伊東純也を並べて1トップに大迫勇也を据える4-2-3-1を採用した日本。試合開始からボールを保持する日本に対し、モンゴルはコンパクトな陣形で中央を固める。
日本は伊東の上がりを活かして右サイドから積極的にクロスを供給。ボックス内に人数をかけるモンゴルの選手たちが決死に跳ね返し続けるが、13分に右サイドの松原からパスを受けた南野がボックス中央から左足でシュートを放つ。これがゴール左を射抜き、南野の2次予選5戦連続弾が先制点となった。
17分にも伊東が快足を発揮してボックス右に抜け出して一対一の絶好機。右足のシュートはGKムンフエルデネ・エンフタイバンに阻まれたが、日本が一方的に攻める展開が続く。
さらに23分、相手陣内中央付近まで上がっていた吉田が左足で縦パスを打ち込むとボックス手前中央の南野がスルー。背後の大迫が後ろ向きのボールをワントラップしてボックス内に入り込み、確実に追加点を決めた。
その3分後にも松原のスルーパスに抜け出した伊東が右サイドから早めのタイミングでクロスを入れる。ニアで大迫が潰れ、中央に走り込んでいた鎌田が右足で流し込んだ。
その後も一方的な展開が続くなか、再び右サイドを抜け出した伊東が中央マイナス方向に折り返し。今度は守田が合わせ、33分の時点でリードを4点に広げる。
モンゴルのプレッシャーをものともせず自由に攻撃を展開する日本。39分にも松原が右サイドからクロスを供給すると、ハシュエルデネ・トゥヤの身体に当たったボールがオウンゴールに。日本は攻撃の手を緩めないだけでなく、モンゴルのシュートも0本に抑える。
試合は、日本が実力差を見せつけるままにハーフタイムに突入した。前半だけで大量5点をリードした日本は後半から守田に代えて浅野拓磨を送り出し、ストライカーの枚数を増やす。システムは遠藤を1ボランチに置く4-1-4-1で、浅野は二列目の左サイドに入った。
後半に入ってからも左右にボールを振りつつ支配率を高める日本。後半の入りはなかなかシュートまで至らない時間帯もあったが、55分に得た右CKの流れから浅野のヘディングシュートがバーに直撃する。これは得点とはいかなかったが、直後の左CKからボックス左の鎌田が中央に折り返す。中央でワントラップした大迫が冷静に左足でネットを揺らした。
押し込まれ続けているモンゴルだったが、62分にボックス手前から途中出場のバルジンニャム・バトボルドが右足でミドルシュート。枠を捉えないものの、これがモンゴルにとってのファーストシュートとなった。
63分、日本はさらに2枚を入れ替え。吉田と鎌田に代えて中谷進之介と稲垣祥を投入した。中谷はCB、稲垣はボランチの一角として起用され、布陣は再び4-2-3-1。得点にはつながらなかったものの、これが代表デビュー戦となった稲垣は出場直後に早速自身の武器とするミドルシュートを放つ積極性を見せる。
そして68分、ボックス中央でボールをキープした大迫が後方に落とし、フリーとなっていた稲垣が右足で丁寧にシュート。ネットに突き刺して自らの代表デビューを彩った。
日本は70分に南野と冨安に代えて古橋亨梧と畠中槙之輔を起用。5枚の交代カードを使い切る。すると直後には左サイドでボールを持った古橋の思い切りのよいミドルシュートがGKムンフエルデネ・エンフタイバンの身体に当たってバーに直撃。跳ね返りに反応した伊東がチームの8点目を押し込む。
日本の得点ラッシュは終盤になっても止まらない。78分にも伊東が右サイドからクロスを入れた場面でGKムンフエルデネ・エンフタイバンがクリアし切れなかったところを見逃さず、古橋が頭で自身の代表初得点を沈めた。
その1分後、高い位置でボールを奪取した伊東がボックス右に侵入して右足でシュート。日本代表史上、W杯アジア予選においては史上最多タイの10点目を奪った。
そして86分、終盤までまったくペースを緩めない日本は歴史的な瞬間を迎える。浅野のスルーパスに反応した古橋が冷静に一対一を制し、W杯アジア予選史上最多得点を更新した。
後半ATにはさらに浅野、大迫にも得点が生まれ、大迫はハットトリックを達成。試合終了のホイッスル直前には稲垣にも2点目が生まれた。
試合は14点差がついて終了。近年類を見なかった大差で快勝を収め、アジア2次予選グループFの順位は、首位・日本(勝ち点15/残3試合)、2位・タジキスタン(勝ち点10/残2試合)、3位・キルギス(勝ち点7/残3試合)、4位・ミャンマー(勝ち点6/残3試合)、5位・モンゴル(勝ち点3/残1試合)の並び。首位での最終予選進出まであと一勝としている。
■試合結果
モンゴル代表 0-14 日本代表
■得点者
モンゴル:なし
日本:南野拓実(13分)、大迫勇也(23分、55分、90+2分)、鎌田大地(26分)、守田英正(33分)、オウンゴール(39分)、稲垣祥(68分、90+3分)、伊東純也(73分、79分)、古橋亨梧(78分、86分)、浅野拓磨(90+1分)
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