日本サッカー協会は7日、W杯アジア2次予選のため来日したキルギス代表の選手1人から新型コロナウイルスの陽性反応が出て、選手5人を含むチーム関係者19人が濃厚接触者として特定されたと発表した。
協会によると、日本政府に提出した誓約書に基づき濃厚接触者は試合に出場することができない。そのため7日に開催されるアジア2次予選モンゴル戦は、濃厚接触者となったスタッフや選手はベンチ外となった。
濃厚接触者の中にはGK3人全員が含まれており、キルギス代表はGKなしで試合に臨むことに。モンゴル戦ではDFアイザール・アクマトフ(22)がGKを務めることになった。
今回の事態を受けて協会は「来日チームが日本に滞在する際、これまでもバブルの形成(一般者との動線分離)による防疫措置を徹底してきておりますが、クラスターの発生を避けるべく、今大会の主催者であるアジアサッカー連盟のメディカル部門、競技運営部門、JFA医学委員会が協力してチーム内における防疫措置をさらに強化しております」と現状の感染対策を説明。そのうえで「今後も関係者等の安全確保と健康維持を最優先に、感染拡大防止と注意喚起に取り組む一方、関係機関の方針や行動計画に基づいて迅速に対応してまいります」と今後も対策を徹底する方針を示した。
GK不在で出場できなくなる選手が続出したことでキルギスはまともに試合を行える状況ではなくなった。世界中から選手団がやってくる東京五輪でも同様の事態が予想されるだけに、新型コロナ禍での国際大会の開催がいかに難しいかが、改めて浮き彫りになった。