2021年4月27日、次世代を担うクリエイターに焦点を当てる国際デザインコンペティション「LEXUS DESIGN AWARD 2021」(レクサスデザインアワード2021)の最終審査会が行われ、グランプリが決定した。2013年に創設されたこのデザインコンペは、よりよい未来を形成する力をもった作品を制作するデザイナーやクリエイターを支援することによって、社会に貢献するアイデアを育むことが目的だ。
コンペにおいては、まずLEXUSが掲げる3つの基本原則「Anticipate(予見する)」「Innovate(革新をもたらす)」「Captivate(魅了する)」をいかに具現化しているかを審査基準として入賞者6組を選出。そして入賞者たちは、世界的に活躍する4名のクリエイターのメンタリングを受けながらプロトタイプの制作に取り組み、最終選考会に臨む。「LEXUS DESIGN AWARD 2021」では世界66カ国・地域から2,079点の応募があったが、その頂点に輝いたのは、デンマークを拠点に活動するデザイナー、ヘンリー・グロガウの「Portable Solar Distiller」。太陽光を活用して汚れた水から飲料水をつくりだすこの作品は、ただの製品や器具ではなく、インフラを折り畳んで持ち運ぶことを可能にしている。そのポテンシャルの高さが高く評価された。
LEXUS DESIGN AWARDは、一般的なデザインコンペとは違い、世界屈指のクリエイターから直接指導を受けて作品を作りあげる「メンターシップ制度」を大切にしている点が大きな特徴だ。LEXUS DESIGN AWARD 2021においては、それぞれの専門分野をもつジョー・ドーセット、マリアム・カマラ、サビーヌ・マルセリス、スプツニ子!の4名のクリエイターが、6組の入賞者を約3カ月間サポート。
もてる知識と経験を存分に共有して入賞者を鼓舞し、アイデアをプロトタイプとして具現化するまで導いている。メンタリングが入賞者たちに刺激を与え、作品の進化をもたらしていく過程、また受賞者たちの作品に込めた思いなどは公式ホームページで見ることができるので、ぜひチェックしてほしい。