【北京時事】モンゴルで9日、革新系最大野党・民主党出身のバトトルガ大統領の任期満了に伴う大統領選の投票が行われた。即日開票され、10日に大勢が判明する見通し。昨年6月の総選挙で圧勝した与党・モンゴル人民党の党首、フレルスフ前首相が優勢とみられており、大統領出身政党と政権政党が異なる現在の「ねじれ」状態が解消される可能性がある。
フレルスフ氏以外では、民主党の党首を務めたエルデネ氏、少数野党連合から元議員のエンフバト氏が出馬。三つどもえの争いとなった。
フレルスフ氏は1月、新型コロナウイルス感染者の搬送時の対応が問題化した際、責任を取って首相を辞任した。エルデネ氏は与党への権力集中を批判し「独裁のないモンゴル」を訴えた。
過半数票を得た候補がいなければ上位2氏で決選投票が行われる。前回4年前の大統領選は人民、民主、人民革命の3党3氏に票が分散し初の決選投票に進んだが、人民、人民革命両党は今年合併。民主党内は結束が弱いと指摘されている。Source