スリランカで今年4月、初のプロサッカーリーグが発足し、日本人の中川竜徳(たつのり)選手(32)が第1週のポジション別最優秀選手11人の一人に選ばれた。一度は会社員になったがプロへの道を諦めきれず、夢を実現するフィールドを求めて海外へ。現地は新型コロナウイルス感染者の急増で、5月からロックダウン(都市封鎖)となったが、リーグ再開を待つ中川選手は「目標はシーズンを通したベスト11」と、上を目指す。
千葉県で生まれ、小学1年からサッカーを始めてプロ選手を夢見た。愛知県の中京大に進学、サッカー部に入ったが、奨学金で通学しており、遠征費や部費などを賄うアルバイトと部活の両立が難しく、やむなく退部した。
卒業後、東京の企業に就職したものの、夢を諦めきれず、2018年にモンゴルのプロチームに自ら売り込んで契約し、夢をかなえた。その後、オーストラリアのセミプロを経て、プロリーグ発足計画がある台湾のセミプロと20年2月に契約したが、新型コロナの影響で渡航が困難に。約1年を日本で過ごす中で模索を続け、21年4月にスリランカのプロチーム「Ratnam SC」と契約し、合流した。
スリランカを選んだ理由の一つは、…