
「オシムさんには昨日電話で報告をし、電話で薫陶(くんとう)を受けました。」
オシム語録の生みの親・間瀬秀一(ませ・しゅういち)が8日、モンゴル代表監督兼U23代表監督に就任したことが明かされた。今回の監督就任は、MFFと日本サッカー協会(JFA)の協力で実現され、2023年まで代表監督を務め、U-23モンゴル代表監督も兼任するという。
モンゴルサッカー協会のFacebookでは、新指揮官のプロフィールがいち早くシェアされ、話題を集めているようだ。
「<モンゴル代表監督兼U23代表監督就任>間瀬です。これまで日本のサッカー界で培ったものの全てをモンゴルサッカーに注ぎます!!日本のみなさん応援よろしくお願い致します!!」
(今春、突如始めたという)SNS上で、熱い言葉をシェアしたのは、8日の出来事である。
ジェフ千葉時代に名将・イビチャ・オシムの名物通訳として、オシム語録の生みの親とも呼ばれた蹴球人。
通訳就任当時、オシム本人からは「間瀬の通訳は上手くないが、私の通訳は間瀬で良い。」と元祖・オシム語録を引っさげ、名将通訳の座をもぎ取ったバイタリティー。その個性的すぎる彼のキャラクターの数々は、もはや都市伝説レベルとも言える。
選手としても1997年から米国、メキシコ、グアテマラ、エルサルバドル、クロアチアの海外クラブを渡り歩き、2002年に現役引退するまで海外でプレーし、(2003年から通訳として)Jリーグのキャリアをスタート。その後は、愛媛、秋田での指揮官も務めた。
ピッチ内外で尽力し、常に勝利に拘り、Jリーグの底上げを誰よりも願い、日本サッカーを愛し続けた男・間瀬秀一。新たな挑戦の地として選んだモンゴルで、どんなサッカーを展開するのか?
かつての指揮官・オシムから薫陶(くんとう)を受けた内容も気になるところだ。
文/スポーツブル編集部