【釜本邦茂】モンゴル戦、「もう少し考えてパス出せや」って思ったら… 大迫はドイツに戻ってからが勝負 – サッカーダイジェストWeb

【釜本邦茂】モンゴル戦、「もう少し考えてパス出せや」って思ったら… 大迫はドイツに戻ってからが勝負  サッカーダイジェストWeb…

 3月の2連戦で日本代表は韓国に3-0と快勝し、モンゴルには14-0の歴史的なゴールラッシュで大勝したね。まあスコアを見れば、2試合とも非の打ち所がない結果ではあるね。

 まず日韓戦では全員にしっかりと攻守の切り替えの意識があって、相手の目先を変えるようなテンポの良いパス回しと同時に、取られた瞬間に守備に転じることもできていた。韓国に少し元気がなかったのも事実だが、あれを最低限のベースにできればさらに進化したスタイルにも期待できそうだ。最終予選で当たるかもしれない相手に快勝できたのも、先を見据えればいい結果だったと思う。

 一方、モンゴルとは力の差があったにせよ、日本の最後まで全力で戦う姿勢は良かったし、汚いプレーに走らず、自分たちがやってきたことを出そうとするモンゴルの戦いぶりも良かった。ただ日本の攻め方で気になったのは、相手が中を固めてきた時に単純に放り込むシーンが何度かあったこと。案の定、中の選手はシュートを打ち切きれず、攻めきれないという時間が続いた。

 相手が警戒して何人もかけてゴール前を固めているところに、普通にポーンとクロス入れても、そりゃ点になる可能性は低いよ。もう少し考えてラストパス出せや、って思ってたら、普通のクロスだけじゃなくてグラウンダーのパスをスルーして味方につないだり、中に切れ込んでワンテンポ遅れて入ってきた味方に折り返すとか、サイドから工夫して崩す場面も出てきて、次々ゴールにつながったのは良かった。

 相手がもっと強くなってくれば、モンゴル戦のように簡単にゴール前にボールを入れさせてくれないだろうけど、いろんなパターンでゴールに結びつけられて良いイメージを持ってそれぞれのクラブに帰ることができたんじゃないかな。

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