大相撲夏場所(9日初日、東京・両国国技館)で、一時は序二段まで番付を落としていた照ノ富士(29)=モンゴル出身・伊勢ケ浜部屋=が21場所ぶりに大関として土俵に上がる。春場所で優勝した照ノ富士は、4月に自身3枚目となる優勝額用の写真撮影に臨み、今後もその枚数を「さらに増やしていきたい」と意欲を見せた。次なる目標は「昔から目標にしていた」という最高位・横綱の地位だ。
桜舞い散る4月のうららかな午後、東京都内のスタジオで優勝額の撮影が行われた。膝の痛みをこらえながらも春場所の15日間を乗り切り、3度目の賜杯を抱いた照ノ富士。場所後は息つく間もなく大関復帰の伝達式に臨むなど、気の休まらない日々を過ごしていた。撮影前は少々“お疲れ気味”の様子だったが、化粧まわしを着けてカメラの前に立つと疲労の色も消え、貫禄十分に胸を張った。国技館の客席上方に掲げられる優勝額の配置…