コロナ禍も「アスリートの信念持って闘う」 3大会連続五輪決めた高谷/レスリング最終予選 – サンケイスポーツ

コロナ禍も「アスリートの信念持って闘う」 3大会連続五輪決めた高谷/レスリング最終予選  サンケイスポーツ…

 東京五輪世界最終予選初日(6日、ブルガリア・ソフィア)男子フリースタイルで86キロ級の高谷惣亮(そうすけ、32)=ALSOK=と57キロ級の高橋侑希(27)=山梨学院大職=が決勝に進出し、2位までの五輪出場枠を獲得した。日本協会の選考基準により高谷は3大会連続の五輪代表に決定し、高橋侑は2016年リオデジャネイロ五輪銀メダルの樋口黎(れい、25)=ミキハウス=と国内のプレーオフで代表を争う。7日の決勝で高谷はスロバキアの選手、高橋侑はモンゴルの選手と対戦。

■手で顔を覆い喜び

 決勝進出を決める試合終了のブザーが鳴ると、高谷は手で顔を覆って喜びをかみしめた。

 「(最終予選で)世界と闘う経験ができたのはプラス」

 ポーランド選手との準決勝は、第2ピリオド開始約30秒までに5-0と点差をつけた。終盤に2点を返されたものの、粘って7-2で制した。あと1勝ができなかった4月のアジア予選から帰国後、2週間の隔離生活などで思うような練習ができなかったが、6歳下の弟・大地(自衛隊)の支えもあり、3大会連続の五輪をつかんだ。

 ともに74キロ級で出場した2012年ロンドン五輪は16位、16年リオデジャネイロ五輪は7位で不本意な結果に終わった。コロナ禍で開催自体が不安視される東京五輪だが、「アスリートたちはアスリートたちの信念を持って闘っている」。母国五輪で、三度目の正直を目指す。(石井文敏)

高谷 惣亮(たかたに・そうすけ)

 1989(平成元)年4月5日生まれ、32歳。京都府出身。男子フリースタイル86キロ級。74キロ級で2012年ロンドン、16年リオデジャネイロ両五輪に出場し、14年世界選手権で銀メダル。全日本選手権で4階級にわたり、男子で3人目となる10年連続の日本一。京都・網野高、拓大出、ALSOK。178センチ。

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