デザイナー・藤原大の個展、茅ヶ崎市美術館で – “人間と自然の関係性”を探るアート作品を展観 – Fashion Press

デザイナー・藤原大の個展、茅ヶ崎市美術館で – “人間と自然の関係性”を探るアート作品を展観  Fashion Press…

企画展「human nature Dai Fujiwara 人の中にしかない自然 藤原大」が、神奈川の茅ヶ崎市美術館にて、2021年7月17日(土)から9月5日(日)まで開催される。

藤原大、国内美術館での初個展

藤原大《ゴミが糸になる/草原のセーター、都会のセーター》2017-
藤原大《ゴミが糸になる/草原のセーター、都会のセーター》2017-

藤原大は、自然界に存在するものを起点に、先端技術を駆使した創作活動を展開してきたデザイナーだ。アート、サイエンス、デザインという異なる領域を横断しつつ、身体(フィジカル)と仮想空間(サイバー)の融合が進む現代社会について早い段階から思考と表現を続けている。

藤原大《海のカラーハンティング》2018
藤原大《海のカラーハンティング》2018

企画展「human nature Dai Fujiwara 人の中にしかない自然 藤原大」は、世界的に高く評価される藤原大の、国内美術館では初の個展だ。未発表を含む新たなアート作品を展観し、デザイナーとして知られる藤原の新たな側面に光をあてる。

“価値観の変換”を試みるアート作品

藤原大《江ノ島電鉄車両デザイン》2018
藤原大《江ノ島電鉄車両デザイン》2018

会場では、価値観の変換を試みる、藤原のアート作品を展示。掃除機を使ってモンゴルの草原やニューヨークの地下鉄で収集したものからテキスタイルを作り、“ゴミ”の概念の変換を試みる作品や、自然界の色を採取して色見本をつくる“カラーハンティング”手法による「湘南の色」をもとにデザインした江ノ電の車両のほか、無印良品(MUJI)やカンペール(CAMPER)といった国内外の企業と手がけたデザインも紹介する。

また、本展のために茅ヶ崎で集めた素材でつくるセーターや、茅ヶ崎のシンボルともいえる“烏帽子岩”をカラーハンティングしたアロハシャツも初公開する。

“人間と自然の関係性”への新たな視点

藤原大《ゴミが糸になる/草原のセーター、都会のセーター》2017-
藤原大《ゴミが糸になる/草原のセーター、都会のセーター》2017-

「自然と人が対峙するものではなく、また自然と人が一体となる考えでもない。自然は人の中にしか存在しないものであり、人の周りや外にあるものではないと考えてきた」──藤原はこう語る。本展では藤原の作品を通して、変化し続ける社会における人間と自然の関係性を、新たな視点から考える機会となりそうだ。

展覧会概要

企画展「human nature Dai Fujiwara 人の中にしかない自然 藤原大」
会期:2021年7月17日(土)〜9月5日(日)
会場:茅ヶ崎市美術館 エントランス、展示室1・2・3
住所:神奈川県茅ヶ崎市東海岸北1-4-45
開館時間:10:00〜17:00(入館は16:30まで)
休館日:月曜日(8月9日(月・休)は開館)、8月10日(火)
観覧料:一般 800円(700円)、大学生 600円(500円)、市内在住65歳以上 400円(300円)
※( )内は20名以上の団体料金
※高校生以下、障害者およびその介護者は無料
※会期は変更となる場合あり(最新情報は美術館ホームページにて確認)

【問い合わせ先】
茅ヶ崎市美術館
TEL:0467-88-1177

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