日本代表DF吉田麻也主将(32=サンプドリア)が、ワールドカップ(W杯)予選のあり方について口を開いた。ミャンマー戦前日に、オンラインで対応し提言した。3月のモンゴル戦の14-0など、日本はここまで5戦5勝で27得点0失点。ミャンマーに勝てば、2試合を残して早々と突破が決まる。「気が緩みがちになるので、締める必要がある」と主将としての役目を口にする一方で、「個人的に、この予選が正しいのかどうなのか? とは思う」とした。
2次予選で当たる相手との実力差は歴然としている。一方的な試合が続くことに「アジアのトップチームと下のチーム、両方にとっていいことなのか、問題提起をAFC(アジア・サッカー連盟)にすることが大事になる」。欧州で長くしのぎを削り、W杯も2度経験した。世界のレベルを肌で感じているからこその発言だった。
カタール大会の出場枠は欧州が13、アジアは4・5。欧州には、W杯に出場できない強豪国がいくつもある。「(アジアの)下のチームの底上げも大事だし、アジアが世界レベルに到達することも大事」。現状に理解を示しつつ、日本、ひいてはアジア全体が世界で対等に戦える日を見据えている。そのためにも、まず目の前のミャンマー戦に全力を尽くす。【岡崎悠利】
