鎌田大地は、日本の前線に何をもたらしているのだろうか。 3月25日の韓国戦で彼がトップ下の先発に定着してから、日本の攻撃がスムーズに機能している。定着以降の最近の4試合を振り返ると、以下のようになる。 【貴重写真】高校生なのに茶髪でヤンチャな天才MFに長谷部&本田、大久保、超かわいい柴崎ら高校サッカー伝説の選手たち(40枚超)
3月25日 韓国戦 3-0 3月30日 モンゴル戦 14-0 5月28日 ミャンマー戦 10-0 6月3日 U-24日本代表戦 3-0 (メンバーを入れ替え、4-1で勝利した6月7日のタジキスタン戦では後半開始時からの出場) 相手のレベルの問題もあるとはいえ、以前とは異なる空気がある。
「大地はトップ下のスペースを使うのが上手い」
以前はトップ下を務めることが多かった南野拓実は左サイドのMFにまわっており(U-24日本代表戦ではスタート時は右MFで途中から左MFへ)、センターフォワードの大迫勇也を含めた関係が良い。 右MFは伊東純也や原口元気などと試合によって変わるが、誰が来ても前線の良い関係性は続いている。 大迫は、鎌田と南野との関係性についてこう話している。 「大地も拓実も、相手(チームのディフェンダーと別のディフェンダー)の間で上手くポジションをとってくれるので、僕はそれに合わせてポジションをとるという感じですね。『自分はここでパスを受けよう』という感じで決めているわけではないです」 大迫はモンゴル戦とミャンマー戦で計8ゴールを決めているからフィニッシュで奮闘しているイメージが強いかもしれないが、むしろ最前線にいながら周囲の良さを活かしているシーンが目立つ。この3人が初めてスタメンで勢揃いした韓国戦などは顕著で、大迫は2アシストを記録した。 南野は鎌田についてこう話している。 「大地はフランクフルトでもトップ下でやっていて、トップ下のスペースを使うのが上手い選手です。僕もそういう部分が一つの特長としてある選手だと思うので、なるべくポジションがかぶらないように(意識しています)。ポジションチェンジをしてプレーしたりすることが『相手にとって嫌な』プレーだろうなと思っています」 では、鎌田自身はどんな役割を果たしているのだろうか。それを探る前に、鎌田自身が自らのタイプをどう考えているのかを知らなければならない。