ドキュメンタリー切磋琢磨の在名TV局 制作番組 受賞相次ぐ – 中日新聞

ドキュメンタリー切磋琢磨の在名TV局 制作番組 受賞相次ぐ  中日新聞…

名古屋入管に収容された外国人と面会を続ける日本人女性を通じて、入管行政の問題点を訴えたメ〜テレの「面会報告」(提供元=メ~テレ)

名古屋入管に収容された外国人と面会を続ける日本人女性を通じて、入管行政の問題点を訴えたメ〜テレの「面会報告」(提供元=メ~テレ)

 在名テレビ局制作のドキュメンタリー番組が毎年、全国的な審査会で受賞している。今月発表の放送文化基金賞では、メ〜テレの「面会報告」がテレビドキュメンタリー部門の最優秀賞に輝いた。評価の高い理由を探ると、各局のライバル心を軸にした好循環が見えてくる。 (宇佐美尚)

 「面会報告」は、名古屋入管に収容された外国人と面会を続ける日本人女性を通じて、在留資格のない外国人の境遇や、出入国管理行政の問題点をあぶりだした力作。プロデューサーの村瀬史憲さんは「在留資格がないというだけで、ひどい扱いを受けるのはまっとうな近代国家とは言えない」と語る。

 村瀬さんがドキュメンタリー制作に本腰を入れ始めたのは約五年前。なんと、ライバル局である東海テレビのプロデューサー阿武野勝彦さんに頼み込み、スタッフ数人らと酒席を設けた。阿武野さんは「裁判長のお弁当」「ヤクザと憲法」などのドキュメンタリー制作に関わり、数々の賞を受賞していた。

 「当時は東海テレビの常勝。なんとか追いつきたい思いだった」と村瀬さん。阿武野さんからは、ナレーションを入れるコツや人材育成の大切さなどに加え、「取材は面白い人を追いかけることから始まる。…

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